スーパーには、高い牛乳と安い牛乳があり、どちらを選ぶか迷います。結局 は、“いつもの牛乳“を選ぶのですが、牛乳の価格の違い、種類の違いについて調べてみました。
我が家では、子供達にはいいものを!と思い、“高い方“の牛乳を買っていました。それが、どのスーパーに行っても、『種類別牛乳』を選ぶことになっており、種類別の分類が“牛乳“である方が良い(高い=良いもの)と思っていました。夫についでに牛乳を買ってきて、と頼むと『種類別牛乳』以外のものを買ってくると、「それは牛乳じゃない〜!」と思ったものです。
子どもの成長・栄養面を考えるなら、どちらを選ぶべきか迷うこともあります。そこで今回は、牛乳と乳飲料の違いを解説しながら、どのように選んだら良いか、考えてみたいと思います。
牛乳と乳飲料の違い
まずは簡単に違いを整理しましょう。
種類 | 定義 | 例 |
---|---|---|
牛乳 | 生乳100%で、加熱殺菌のみを施したもの | おいしい牛乳 |
成分調整牛乳 | 生乳から成分の一部(水分、乳脂肪分、ミネラルなど)を除去したもの | まきばの空 |
低脂肪牛乳 | 生乳から脂肪分を除去したもの | |
無脂肪牛乳 | 生乳からほとんど全ての乳脂肪分を除去したもの | |
乳飲料 | 生乳以外の乳製品(クリーム、脱脂粉乳、コーヒー、果汁など)や栄養成分(ビタミン、鉄分、カルシウムなど)を加えたもの | プレミル あじわい便り コーヒー牛乳、 フルーツ牛乳など (加糖タイプなどもあり、味が調整されていることが多い) |
加工乳 | 生乳や牛乳を原料とし、脱脂粉乳、クリーム、バターなどの乳製品を加えて加工したもの 乳飲料とは異なり、乳製品以外の成分(ビタミン、果汁など)は加えられない | おいしい低脂肪乳 おいしい高たんぱく高カルシウム |
このほかには、うちのお子達が好きな“のむヨーグルト“ですが、こちらは種類別は『発酵乳』という種類でした(ちなみにこれは、最近でたゴールデンパインの十勝のむヨーグルトです)。発酵乳は、牛乳などに乳酸菌や酵母を加えて発酵させたもの

牛乳は牛から搾ったままの乳のみからつくられ、乳飲料は飲みやすさや栄養を重視したものが多く、砂糖や添加物が含まれることもあるそうです。
栄養素を比較して見る
実は、近所のスーパーで、種類別牛乳と、種類別乳飲料を買ってみました。栄養素を比較してみたいと思います。


比較すると以下のようになります。
種類別 | 牛乳 | 乳飲料 |
エネルギー | 142kcal | 85kcal |
たんぱく質 | 7.0g | 5.1g |
脂質 | 8.0g | 2.6g |
カルシウム | 226mg | 188mg |
つまり、自宅にある牛乳、乳飲料を比較すると、タンパク質、カルシウムの点で、牛乳の方が栄養価は高そうです。乳飲料は、乳製品や栄養素を加えたものですが、今回購入した乳飲料は、生乳に何を加えたものか、よくわかりませんでした。そこで、特に栄養素を加えている“プレミル“という乳飲料の成分についても調べてみました。
種類別 | 乳飲料(プレミル) |
エネルギー | 113kcal |
タンパク質 | 10.1g |
脂質 | 1.9g |
カルシウム | 482mg |
そのほか(ビタミンD) | 29μg |
このプレミルという乳飲料は、同じ1杯でもタンパク質、カルシウムが多く含まれているだけでなく、シールド乳酸菌も配合されているということでした。
つまり、乳飲料を選ぶのであれば、カルシウムやビタミンといった栄養素が多く含まれているもの、タンパク質が多く含まれているもの、乳酸菌が含まれていることなどを売りにしているものを選ぶと良いのかなと感じました。そのような栄養素が含まれていて、牛乳よりも安い価格帯であるならば、牛乳にこだわることなく、乳飲料もありだと感じます。
牛乳の成分
参考に、牛乳の一般的な成分をお示しします。乳飲料がこの値よりも増強されたものがあるのであれば、牛乳ではなくてあえて乳飲料を選ぶ、ということも賢い選択だと思います。
(200gあたりの数値。)
エネルギー | 122kcal |
タンパク質 | 6.6g |
脂質 | 7.6g |
炭水化物 | 9.6g |
カルシウム | 220mg |
亜鉛 | 0.8mg |
ビタミンA | 76μg |
ビタミンD | 0.6μg |
子育てにおける選び方
子どもに飲ませるなら、どちらがいいのでしょうか?ポイントは以下の点にあります。
- 栄養重視なら牛乳 カルシウムをしっかり摂りたい時や、成長期の骨づくりに役立つタンパク質を考えるなら牛乳がおすすめです。
- カルシウムやビタミン、タンパク質、乳酸菌などの売りがあるのであれば乳飲料 牛乳よりも、栄養素が多いものもあります。価格だけでなく、栄養素をよく見比べる必要があります。
- 飲みやすさや味の好みなら乳飲料 牛乳の風味が苦手な子どもには、フルーツ牛乳やコーヒー牛乳などの乳飲料の方が飲みやすいこともあります。ただし、糖分の摂取量には気をつけましょう。
- アレルギーや体質に合わせる 乳製品が苦手な場合は、豆乳やアーモンドミルクなど別の選択肢も考えられます。
出典
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl
https://www.morinagamilk.co.jp/products/milk/premil/8960.html